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『大学生活に求めるもの』#29 小嶋英時

 

 

入学当初はサークルに入ろうかなと思ってた自分ですが、卒業を目前とした今、都立大サッカー部に入部しことに1ミリも後悔していません。都立大サッカー部には全力で頑張る人がたくさんいたからです。そこにサッカーが上手いとか下手とかプレーヤーとかマネージャーとかコーチとかは関係ありませんでした。部を良くするため、強くするために、練習や試合だけでなく、食事、体調管理、分析、広報、医療、事務まで自発的に取り組んでいました。先輩後輩問わず尊敬できる人ばかりだったし、たくさんの刺激を与えられました。チームとして、決して良い状況だけが続いていたわけではなく、各々が苦労していたと思います。それでも目標に向かって決して諦めることなく進み続けるチームだったと思います。また、部員一人一人の意見が尊重される良い組織だったと思います。そんなチームでサッカーができたこと、喜びを分かち合えたことを幸せに感じます。この気持ちは一生変わることはないと思います。辛かったこと、悔しかったこと、うざかったこと、楽しかったこと、どれもたくさんありましたが、努力していたからこそ良い思い出となっています。喜怒哀楽を共にした仲間とは、心の底から語り合えるし、どんなことも笑い話になる同期との集まりは特に好きです。

自分が全力でサッカーできる環境が大学生活にあるとは思ってもいませんでした。南大沢キャンパスにはリーグ戦も行われる、広くて綺麗な人工芝のグランドがあり、そこでたくさんサッカーができるのも、体育会の特権です。選手主体で活動をしているのですが、メンバー選考などはよく話し合われた上で決められていて、レベルの高い選手が多くいる中でも、練習や練習試合で活躍した選手にはチャンスが与えられる環境でした。自分としては、新人戦、国公立戦、府大戦、アミノバイタルカップなど、とても良い経験をさせてもらいました。緊張感のある中でサッカーするのはやっぱり楽しかったし、サッカーを続けていてよかったなと思いました。週5日で活動していて部活中心の大学生活でしたが、引退した今の生活よりはるかに熱量を持っていた気がします。大学生活に何を求めるのかは人それぞれあると思いますが、熱中することを求めて都立大サッカー部に入ってくれる人が少しでも増えてくれたら嬉しいです。