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『これまで』#28 矢田茂久

  これまで                    

                                            #28 矢田茂久                              

大学生活において、いわゆる普通の大学生のような生活はありませんでした。3年生までは講義が終わっても行く場所はバイトや遊びではなく、たいていがグラウンドだったし、飯の誘いや旅行など部活で行けない事の方が多かったです。4年ではコロナが流行し、不自由が多かったです。

部活や翌日の寝坊とか気にしないで、好きにバイトして飲みに行く生活でも楽しかっただろうけど、それは一瞬の楽しさであると思います。サッカーに支配される生活は自分にとって小学校からで、当たり前だった。サッカーを続けてきたからこそ、一瞬の楽しさではなく今にまで残ることがあると思います。

 

幼少期から振り返ってみると、サッカーを続けていくにつれて苦しいことがどんどん増えていきました。

小学生の頃は毎試合出れていたし、そこそこ強いチームだったので試合でも勝つことの方が圧倒的に多かったく、悔しさよりも楽しさが勝っていたと思います。個人でもトレセンに選ばれたりして、充実していたと思います。

中学生でも試合には出れていたが個人として評価されることもなく、負けることの方が多くなり、高校ではトップチームは雲の上で、縁のない生活でした。

それでもそこそこ真面目に取り組んでいたとは思います。ただ、圧倒的に苦しいことの方が多かったです。

 

そんな別に上手くも結果も残していない自分が大学でも部活に入ったのはサッカー部に入りたいという積極的な気持ちではなかったように思います。

 

人それぞれ才能は違い、スタートラインは異なるが、何事においても自分が今どの立ち位置にいるのかを決めるのは努力だと考えてます。大学に入って遊んでばかりでは、結果の出していない自分が自分のこれまでを否定している気がしたからサークルではなく、部活に入りました。

 

大学で結果を残せたかというと、残せていない。何試合かには出れたが、出れない試合の方が多いし、チームとしても在籍中に昇格を経験することなく部活動が終わりました。

 

はっきり言って、大学でも苦しいことの方が圧倒的に多かったし、後悔の方が多いです。

 

ただ、大学生になって変わったことは、人にやらされる回数が減り、自らやるようになったことだと思います。

環境がこれまでと違うことが大きいが、やらされるのではなく自らやることで、同じことをやっていても、心の持ちようが大きく変わりました。

 

また、人数があまり多くないこともあり、自分自身がチームの一員であると今までよりも強く思うことが出来ました。

 

自分の中で得るものや充実感を感じながらも、苦しいことの方が圧倒的に多いなか続けたのは先輩・後輩の影響もですが、やっぱり同期の影響が大きいと思います。

 

直接いうことは無いと思うので、この場を借りてお礼申し上げます。

 

 

ありがとうございました。